医学物理士はいらないと思われないためにするべき3つのこと

医学物理士
医学物理士という職業は、医師や放射線技師の間に挟まれ微妙な立ち位置にいる職種です。
そのため、たとえ厳しい試験を乗り越えて専門知識をいくら持っていても、人間関係のせいで実力が発揮できないことが多々あります。
医学物理士試験合格にどのくらい勉強量が必要かは下記の記事に書いています
それでは、職場で良好な人間関係を築き、いらないといわれないためにはどのようなことをすればよいかを記事にしました。

今の医学物理士の立ち位置

今の医学物理士の病院内の立ち位置は微妙なものとなっています。
何が微妙化かというと次の点があります。
国家資格でないため、保険点数の面で品質管理士との差別化がされていない
臨床経験のないまま就職することによる、放射線技師からの風当たり
治療部門が確立されていないと、技師として働かされる

 

それぞれ詳しく解説していきます

 

国家資格でないため、保険点数の面で品質管理士との差別化がされていない

医学物理士は、国家資格化を目指していますがいまだに達成できていません。
今の現状では、診療報酬の人員の必要条件として、専従する技術者としてしか記載されていません。
この技術者が医学物理士が望ましいといったものがありますが、今のところ品質管理士でも可能となっているため差別化が出来ていないのが現状です。

はっきりと医学物理士が診療報酬に記載されるのが当面の目標だね

 

臨床経験のないまま就職することによる、放射線技師からの風当たり

ほとんどの医学物理士が大学院を卒業したまま、医学物理士として病院やメーカーに就職することが多いです。

そうすると臨床経験がなかったり、工学部出身の医学物理士に対して放射線技師があまり良い見方をしていません。

そのせいで放射線技師と衝突してしまうことも少なくありません。

 

治療部門が確立されていないと、技師として働かされる

下記の記事でも紹介していますが、今まで医学物理士がいなかった病院の場合はこういったことが多くあります。

 

働きながら医学物理士の資格を取って職場で変わったこと

せっかく医学物理士になったのに、放射線治療に携われなかったり、当直やローテーションに組み込まれるせいで放射線治療の知識や経験を積むことが出来ないのが現状となっています。

嫌われる医学物理士の特徴

治療担当の放射線技師からいらないと思われる医学物理士の特徴としては次のようなものがあります。
ベテランの放射線技師の経験をないがしろにする

勉強会に参加しない

他の資格を下にみる
一つずつ解説していきます

ベテランの放射線技師の経験をないがしろにする

放射線治療を担当してるベテランの技師の方からたまに聞く医学物理士へのコメントに次のようなものがあります。
現場を無視した現実的でない計画をする
論文以外は信用しない
実際に技師と物理士が衝突するとき、上記のようなことが原因のことが多いです。
それに、お互い間違ってないためどちらも譲らないことが多いです。
そういったときお互いの意見の良いところを拾い集めるのがよいでしょう。

俺の俺のってならないように注意だね。

勉強会に参加しない

医学物理士の場合は、単位取得のために学会や勉強会への参加が必要となります。
今回こちらで参加した方がいいといっているのは、地元で開催される単位はもらえない治療の勉強会です。
やはり、顔を売るのに必要になってきます
飲み会に参加まではしなくていいですが縦や横のつながりを持ってるといざというときにいろ教えて貰えます。

他の資格を下にみる

よくSNSなどに出没しますが、医学物理士の資格が技師の中で一番という勢力がいます。
確かに医学物理士試験は難関ですが、だからといって他の資格を下に見れるほどではありません。
他の資格もその分野ではプロフェッショナルなので、しっかりと敬意を払いましょう。
保険点数に直結するからーとかそんなの関係ないです。
他のモダリティの方々がいるからこそ、物理士も輝けると言ったことを忘れてはいけません。

職場に必要とされる医学物理士になるには

ここまでの内容を踏まえて、職場に必要とされるために以下のことを肝に命じておきましょう。
技師さんの経験からくるむよ指摘にも耳を傾ける
近場で行われる勉強会には参加する
他のモダリティの方々に敬意を払う
以上のことに加えて、
自分にしか出来ない専門分野を持つこと
これが、できさえすれば職場からも必要とされる良い医学物理士になれるでしょう。

せっかく知識があるのに、人間関係のせいで発揮出来ない事態にならないようにしましょう。

医学物理士になろう 試験勉強から合格までの道のりまとめ

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