医学生物系で意外とつまずくのが放射線診断学です。
その理由として
といったように、実際に臨床経験がある人にとっても勉強するのが嫌になってしまう科目です。
そんな方のために今回は、過去問に出たものを中心に効率よく勉強できるように放射線診断学をまとめた記事になっています。
この記事を読んでほしい人
・放射線診断学を効率よく勉強したい人
・臨床経験はあるが、未経験のモダリティの分野に不安がある人
・放射線診断学のオススメの教科書が知りたい人
重要度の概要
☆☆☆
試験に頻繁にでるもの。必ず覚えるべき
☆☆
1~2回程度出題されていて、覚えた方がよいもの
☆
たまに出るもの。
医学物理士試験の放射線診断学対策
重要度☆☆☆
MRIの特徴と所見
T1、T2強調の見え方
高信号 | 低信号 | |
T1強調 | 脂肪、高蛋白溶液、亜急性期血腫、常磁性体、メラニン、淡い石灰化、出血 | 水、空気、骨、速い血流、多くの病変 |
T2強調 | 水、亜急性期血腫、多くの病変 | 急性期・慢性期血腫、石灰化、空気、骨、速い血流 |
胸部X線写真の診断
シルエットサイン
輪郭線 | 陽性(消失) | 陰性(保存) | ||
右肺 | 上・中肺野 | 右心縁上部 | 上葉(S3) | 上葉(S1,2) |
上行大動脈 | ||||
中・下肺野 | 右心縁下部 | 中葉(S5) | 下葉 | |
右横隔膜 | 下葉(S8) | 中葉 | ||
左肺 | 上・中肺野 | 左心縁上部 | 上葉(S3) | 上葉(S1+2) |
大動脈弓部 | 上葉(S1+2) | 上葉(S3) | ||
中・下肺野 | 下行大動脈 | 下葉 | 上葉(舌区) | |
左心縁下部 | 上葉(S5:舌区) | 下葉 | ||
左横隔膜 | 下葉(S8) | 上葉(舌区) |
重要度☆☆
IVRと疾患
CTの所見
肝臓の所見
重要度☆
マンモグラフィの診断
石灰化の種類
良性の石灰化 | 皮膚・血管の石灰化 | 鑑別を要する | 微小円形石灰化 |
線維腺腫の石灰化 | 淡く不明瞭な石灰化 | ||
乳管拡張症に伴う石灰化 | 多形性石灰化 | ||
円状石灰化 | 微細線状石灰化 | ||
中心透亮性石灰化 | 分枝状石灰化 | ||
石灰乳石灰化 | |||
縫合部石灰化 | |||
異栄養性石灰化 | |||
粗大ポップコーン状石灰化 |
※脂肪濃度を含む腫瘤は良性
医学物理士試験の放射線診断学を学ぶときにおススメの教科書
診断学って臨床の経験からしか知識を得られないんじゃないかなー
それに範囲も広くてどの教科書買えばいいか分からないよ
そんな人におススメなのは
画像診断コンパクトナビ第4版
画像診断コンパクトナビ第4版 医学生・研修医必携 [ 百島祐貴 ]
オススメの理由としては
多くの人が大学生の時に買わされると思うけど、意外と使えるから持っている人は探してみて
医学物理士試験の放射線診断学につまずいてる人へ
放射線診断学はCTを始めマンモグラフィや一般撮影など範囲が幅広い割に設問数もそこまで多くないため、意外とおろそかにしがちです。
しかし、臨床経験がないと解くのも困難なので科目の点数が0点で不合格といった悲劇になるかもしれません。
そのため、今回まとめた記事を参考にしてある程度頻出問題の知識を付けておき、知識の肉付けとして紹介した教科書を読んでおくことをオススメします。
画像診断コンパクトナビ―医学生・研修医必携 (コンパクトナビシリース)
効率よく勉強すれば何も怖くない科目だよ
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