線物理学は放射線の基礎の部分が主に試験に出る科目です。
でも、基礎っていってもどこまで勉強すればいいか分からない人が多いでしょう。
また、過去問をしていても調べるのに時間がかかってしまう科目の一つです。
今回は、基礎となる放射線物理学を効率よく頻出部分をまとめた対策を記事にしていき、おススメの教科書も紹介していきます。
この記事を読んでほしい人
放射線物理学の勉強を効率よくしたい人
放射線物理学の調べる時間を減らしたい人
おススメの教科書を知りたい人
重要度の概要
☆☆☆
試験に頻繁にでるもの。必ず覚えるべき
☆☆
1~2回程度出題されていて、覚えた方がよいもの
☆
たまに出るもの。
医学物理士試験の放射線物理学対策
重要度☆☆☆
原子と原子核について
次からは関連する項目を掘り下げていくよ
オージェ電子と特性X線
・オージェ電子のエネルギー=特性X線のエネルギー - 軌道電子のエネルギー
・(K軌道電子がL軌道電子に遷移した場合)
特性X線のエネルギー=K軌道結合エネルギー - L軌道結合エネルギー
・1番外側の軌道の電子が余分なエネルギーを得てオージェ電子として放出
・オージェ電子放出後2つの正孔を持つ
・蛍光収率=特性X線放出数 ÷ 軌道空席
・光電効果、内部転換、軌道電子捕獲、コンプトン効果で起こりうる
連続スペクトルと線スペクトルの分類
β+、β–、コンプトン電子や散乱光子、制動放射線、熱中性子
線スペクトル
α線、γ線、特性X線、オージェ電子、内部転換電子、光電子、軌道電子、中性微子
フェルミ粒子とボーズ粒子について
フェルミ粒子
・2つの粒子は同じ状態をとれない
・スピン量子数が半整数
・ex)電子、陽子、中性子、中性微子、ニュートリノ
ボーズ粒子
・2つの粒子は同じ状態をとれる
・スピン量子数は整数
・ex)光子、中間子、α粒子、ヒッグス粒子
重要度☆☆
光子と物質の相互作用
光子と物質の相互作用は光子の持つエネルギーの低い順に以下のものがある
・光電効果
・コンプトン散乱
・電子対生成
・光核反応
核反応について
・Q値が負→吸熱反応。しきいエネルギー以上ないと反応しない
・Q値が0→弾性散乱
※Q値は反応前後の質量をエネルギーに換算した値の差
Q値を求める式
A+x→B+y+Qの核反応の場合
Q=(MA+Mx)c2-(MB+My)c2
また入射粒子xに必要なしきいエネルギーは
Emin=-Q×(MA+Mx)/MA
重要度☆
主な力学について
ローレンツ力
f=qvB
B:磁束密度
v:平均速度
q:電荷
向心力
F=mv2/r
m:質量
r:回転半径
v:平均速度
ローレンツ力と向心力は組み合わせて試験に出るので、両方覚えておくといいよ
特殊相対性理論
速度vで移動する粒子の寿命は延び、観測者から見た寿命Δtは以下の式で求められる
t:静止系の寿命
v:観測者に向かう速度
中性子線と物質の相互作用について
医学物理士試験の放射線物理学を学ぶときにおススメの教科書
放射線物理学の教科書って古いのから新しいのまでたくさんあって何を読めばいいの?
そんな人におススメする教科書は
わかりやすい放射線物理学 改訂3版 – 多田 順一郎
こちらの教科書は医学物理士試験に出る放射線物理学の分野全体を網羅している教科書となっています 。
また、改訂2版よりいままで扱っていなかった分野まで入っているので、放射線物理学ならこの1冊と言っていいくらいの教科書となっています。
医学物理士試験の放射線物理学につまずいてる人へ
放射線物理学は範囲は広いですが、新しい情報があまり出ないので一度覚えてしまえば新しく覚えることはあまり増えない科目です。
そのため、最初の一歩さえ踏み出してしっかりと理解してしまえば得点源になること間違いなしです。
理解できない!という人はオススメした教科書を使ってしっかりと頭に叩き込むといいでしょう。
しっかりと基礎を理解して大量得点GETしよう!
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