医学物理士試験対策~基礎医学(生理学)~ オススメ教科書もご紹介

医学物理士

 

前回の記事では、基礎医学の解剖学について記事にしました。

 

医学物理士試験対策~基礎医学(解剖学)~ オススメ教科書もご紹介

今回は、基礎医学の生理学の分野をまとめた記事となっています。

生理学は解剖学よりも、放射線技師にとってはなじみが薄いかもしれません。
そのため、頻出問題を中心にまとめた記事となっています。

 

医学物理士試験合格に必要な勉強量・勉強法

 

この記事を読んでほしい人

・生理学について苦手意識を持っている人
・生理学のオススメ教科書を知りたい人
・効率よく生理学を勉強して、試験対策したい人

 

 

重要度の概要

☆☆☆
試験に頻繁にでるもの。必ず覚えるべき

☆☆
1~2回程度出題されていて、覚えた方がよいもの


たまに出るもの。

 

重要度☆☆☆

・内分泌

・自律神経系

重要度☆☆

・神経の機能

・血液や循環

重要度☆

・呼吸

 

医学物理士試験の基礎医学(生理学)対策

 

重要度☆☆☆

 

内分泌

 

内分泌器官とホルモン

 

器官 ホルモン 器官 ホルモン
下垂体前葉 成長ホルモン インスリン
副腎皮質刺激ホルモン グルカゴン
甲状腺刺激ホルモン 副腎皮質 アルドステロン
黄体形成ホルモン コルチゾール
プロラクチン アンドロゲン
下垂体中葉 色素胞刺激ホルモン 副腎髄質 カテコールアミン
下垂体後葉 バソプレシン ノルアドレナリン
オキシトシン ㇾニン
甲状腺 トリヨードサイロニン(T3) エリスロポエチン
サイロキシン(T4) 精巣 アンドロゲン
カルシトニン 卵巣 エストロゲン
副甲状腺 副甲状腺ホルモン(PTH) プロゲステロン

 

おもなホルモンの作用

 

ホルモン 作用
メラトニン 睡眠誘発、日中リズム調整
グルカゴン 血糖値を上昇
インスリン 血糖値を下降
アドレナリン 血圧を上昇
パラソルモン 副甲状腺より分泌され血中Ca濃度上昇
バソプレシン 抗利尿作用

 

ここでは過去に出たものや頻出するものを中心にまとめたよ

 

自律神経系

 

神経伝達物質とその働き

 

神経伝達物質 働き
ドーパミン 快楽を引き起こす
ノルアドレナリン 不安を引き起こす
セロトニン ドーパミン、ノルアドレナリンをコントロール
βエンドルフィン 多幸感や強い鎮静作用
アセチルコリン 神経を興奮させる
ギャバ 神経の働きを鎮静

 

 

交感神経の刺激で起こること

瞳孔散大
唾液分泌
気管支拡張
心機能亢進
末梢血管収縮
消化管蠕動抑制
胃・膵液分泌抑制
排尿を妨げる

 

副交感神経の刺激では上記の交感神経とは逆の作用が起きるよ

 

重要度☆☆

 

神経の機能

 

大脳皮質の機能

 

前頭葉 言語、運動機能、理性、感情
頭頂葉 触覚
側頭葉 記憶、聴覚、嗅覚
後頭葉 視覚

 

各機能の中枢を担う組織

 

延髄 循環や呼吸運動の中枢
大脳 運動、感覚、思考、感情の中枢
小脳 運動系を統合する中枢
脊髄 脊髄反射の中枢

 

 

 

血液や循環

 

血液の正常値

 

基準値
赤血球 男:約500万、女:約450万
白血球 5000~9000個/mm2
血小板 15~40万個/mm2
ヘモグロビン 男:13~17g/dl、女:12~15g/dl
ヘマトクリット 男:42~45%、女:38~42%
総コレステロール 150~220mg/dl
中性脂肪 50~150mg/dl
A/G比 1.2~2.0

 

 

・ヘマトクリットは血液中で赤血球が占める割合
・血液量は体重の8%

 

 

白血球

 

・白血球の寿命は1~3日

・割合は好中球:50~70%、リンパ球:20~40%、単球:2~6%

・好中球:異物を認識し攻撃

・好酸球:細菌を殺す

・好塩基球:感染への反応を強くする

心拍出量と血圧

 

・脈圧=上の血圧-下の血圧

・平均血圧=下の血圧+(上の血圧―下の血圧)÷3

・血圧の情報は頸動脈と大動脈弓にある圧受容体で検出

・左室駆出率の正常値は50~80%

・体重50kgの成人の循環血漿量は2~2.5l

・心電図Ⅰ音→房室弁の閉じる音=収縮期の初め

・心電図Ⅱ音→動脈弁の閉じる音=収縮期の終わり

 

重要度☆

 

呼吸

 

呼吸生理

・呼吸中枢は延髄にある

・健常人の1回換気量は500ml

・外呼吸→肺胞内と血液の間のガス交換

・内呼吸→組織内部で行われるガス交換
※外呼吸はガス分圧の較差によって行われる

・血中のCO2分圧上昇に伴い呼吸数増加

・静脈血の酸素分圧は40mmHg、二酸化炭素分圧は約46mmHg

・動脈血の酸素分圧は80~100mmHg

・理想的な換気と血流の比は1:1

 

呼吸に関する量

・残気量:最大に吐き出した後に肺内に残存する空気量

・肺血流量:単位時間に肺動脈に流れる血流量

・動脈圧二酸化炭素分圧:肺が血液中の二酸化炭素を放出する換気量

・肺活量=1回呼吸気量+予備吸気量+予備呼気量
※肺活量は年齢、性別、身長によって変化

・全肺気量=肺活量+残気量

・機能的残気量=予備呼気量+残気量

 

医学物理士試験の生理学を学ぶときにおススメの教科書

 

生理学ってあまり関わってなかったから、基本がわかりやすくまとまっている教科書ってないかなー

 

そんな方におススメする教科書は

カラー図解 生理学の基本がわかる事典


カラー図解生理学の基本がわかる事典 [ 石川隆 ]

 

オススメする理由としては

・生理学の範囲を十分にカバーしている

・図解つきで初めてでも理解しやすい

 

そこまで値段も高くないにもかかわらず、ボリュームもあってイラスト付きなので理解しやすい教科書だよ

 

医学物理士試験の生理学につまずいてる人へ

基礎医学の生理学は基本的なこととはいえ、解剖と違ってそこまで深入りして学んでこなかった分野です。

しかし、効率よく勉強していけば同じような問題ばかりで得点が稼げる科目の一つです。

しっかりと理解して、ほかの人と差を付けたい人は記事で紹介した教科書で細かいところを拾っていきましょう。

 


カラー図解 生理学の基本がわかる事典

 

生理学は範囲が広く思うけど、勉強すれば解剖学よりも得点が取りやすい科目だから毛嫌いしないで頑張りましょう

 

医学物理士になろう 試験勉強から合格までの道のりまとめ

 

 

 

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