私は、放射線技師として働きつつ医学物理士という資格を取得しました。
下記の記事にてその時の勉強方法などを記事にしています。
そんな自分が医学物理士の資格を取得したことで働き方や収入、周りからの見られ方などどのように変化したかを紹介します。
結論から言うと、少し優遇されるようになりましたがほとんど変化はありませんでした。
それでは、詳しく紹介していきたいと思います。
変化したこと
収入がわずかに増えた
まず第一に収入がわずかに増えました。
なぜ、増えたではなくわずかに増えたと書いているかというと、資格手当などが増えたわけではないからです。
増えた金額は、年間で4万円程度。
しかも、その合格した年のみでした。
他の病院の場合はどうかは分かりませんが、うちのような小さい病院の場合は頑張ったなといったご褒美的な金額をもらったくらいでした。
それでも、ありがたいことです。
優先的に出張費をもらえるようになった
医学物理士の資格を維持するためには、5年間で60単位が必要となります。
単位を得るためには勉強会や学会に参加しなくてはいけません。
勉強会や学会でもらえる単位が2~10単位。
そのため年間少なくても12単位取得するために、2~4回程度の参加が必要になります。
その出張費を全額、職場で負担してもらう権利を優先的にもらえるようになりました。
医学物理士を登録することで、もらえる保険点数が増えたからという理由でした。
それ以外にも、医学物理士会や日本医学物理学会の年会費も負担してくれることとなりました。
下記に、勉強会や学会の参加費の一例を記します。
これが一番変化したことでうれしかったな。
転職のお誘いを受けることが増えた
今のところ転職は考えていませんが、知り合いの医学物理士から
医学物理士が足りないらしくて、探しているんだけどうちに来ない?
といったお誘いがちらほらと増えました。
どこまでが本気かはわかりませんが・・・
実際に、周りの医学物理士の方々は転職している多いです。
大学病院など大きな病院への転職
新しく開業する病院の治療部門新規立ち上げの中心となるために転職
自分が知らないだけで、意外と医学物理士の転職市場の価値は高いのかもしれません。
変化しなかったこと
仕事内容
仕事内容についてはほとんど変化ありませんでした。
普通に始業点検をし、照射して、計画のチェックをし処理をする・・・
人員が豊富な病院の場合、診断部門と治療部門を分けて治療部門の人、特に医学物理士業務をする人は夜勤や当直は免除になるところが多いです。
しかし、うちのような人員が決して豊富とは言えないところでは、普通に当直も週1でします。
ローテーションで回されて、CTやMRI、ポータブルや一般撮影などもしているのが現状です。
もし、医学物理士として治療業務に集中したいのであれば、上に掛け合って診断部門と治療部門を分けてもらうように言ったほうがいいでしょう。
周りからの見られ方
医学物理士を取ったからと言って、周りからの見られ方が変わったとかは全くないです。
理由としては、やはり医学物理士の知名度が低いのが原因です。
放射線技師内でも、興味のない人からすれば名前は聞いたことがある程度で認識的には専門技師と同じ感じです。
意外とみんな詳しくは知らないんだなー
まとめ
今回紹介したのは自分の実体験なので、放射線技師から医学物理士になった人全員が当てはまるわけではありませんが、こんな医学物理士もいるということを知ってほしくて記事にしました。
工学部からの医学物理士や大学院からの医学物理士の場合などは今回紹介したのとは全く異なると思います。
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